前に友人から知り会いの高校生の就職活動の相談にのってほしいと連絡があったので昼間に会いに行く。
音楽関係の仕事がしたいという本人の希望らしいが、オレが逆に相談にのってほしいくらいやなあと(笑)。
まあ、オレのアドバイスなんかまず何の役にも立たへんやろけどな〜、
と、ごめんなさい的な気分で行く。
まあゴハンでもおごって学校話でもきいたろ〜と。
待ち合わせのカフェに行くと友人と高校生がいた。
友人はもう子供もいるお父さん。
ばりばり働くサラリーマンだ。
どうやら知り合いの高校生というのは嫁さんの姉の子供らしい。
相手が高校生でもオレはがんがんに話が盛り上がる。
なぜなら今でも気分は17歳やからなあ。
夏休み一緒に遊ぼうやと誘ってみたりする。
高校2年、3年の遊びすぎた季節をいつまでたっても忘れることができない36歳、大人のオレです。
もうすぐ2回目の成人式を迎える16歳でもええかな。
彼の希望は音楽の制作現場で働きたいらしく、スタジオやライブハウスの音響現場に興味があるという。
うーむ。ウチのスタジオは現代とは全くシステムが違うしなあ、なんとも言えないなあと。
全国のライブハウスはほとんど行ってるから色々聞いてみたげようか?という話になる。
音楽業界の現場ってきつい仕事。そこに興味を抱いている17歳って単純に嬉しいなあと思う。
どんな音楽が好きなん??と聞くと「R&Bです」と答える。
そうかあ。HIP HOPやR&Bって今のシーンの主なところやしなあ、
今の若者はやっぱりそんな感じなんかあ、と思っていると、ニートビーツの新しいCDを持っているらしく、
「RESPECTABLE」のカバーは最高ですね、ヤードバーズのバージョンは最高のR&Bです。と彼は言いだした。
ひえー、そうかあ、そっちか、そうやなあ、そうなんや、ヤードバーズ好きなんや!!
嬉しいなあ、おじさん(16歳)嬉しすぎて涙出るがな、ほんま。
いやいや、はよ言いなさいよ。ほんで、他は誰が好き??
...ジェームス・ブラウンとかWHOも好きです。
あと最近はプリティー・シングスが好きです...
プ、プ、プ、プリティー・シングス〜!!
いやいや、実はオレ、プリティー・シングスのアルバム「GET THE PICTURE?」が最高に好きやねん!!!。
あの下品なサウンド。言うならばR&B PUNK!!!
プリティー・シングスやダウンライナーズ・セクトはGARAGEっていう枠に捉えられてるけど、あれは絶対R&B PUNK!!!
あの音は凄い。エンジニアとしても萌える音やねん。
そんなR&B PUNKやらBRITISH BEAT好きな友達って学校にいるんか??と聞くと、
他に2人だけらしい。それ以外はまったく話が合わないらしく、一度、軽音部で「R&B」について大討論になったらしい。
「R&B」好きと豪語する友達にサム・クックやボ・ディドリーを聞かせ、全くリアクションがなかったことにめっちゃ腹を立てたらしいなあ。
過去の「R&B」があるからこそ今の「R&B」があると熱弁したらしいなあ。
ははは。まあでも、貴重な3人組や。
次はみんなでスタジオに遊びにおいでと誘っておいた。
プリティー・シングスが好きな17歳。。。
なんか嬉しい一日やったなあ。
PRETTY THINGSはその名の通り、BO DIDDLEYの曲名から付けられている。60年代のパンクバンドと呼ばれるくらい、当時は破滅的なスタイルでR&Bを演奏していた。なのでヒットチャートに躍り出るなんてことは無かった。当時はよくローリング・ストーンズと比較された本物志向のバンド。本当かどうかは分からないがボーカルのフィル・メイは当時、イギリスのバンドで一番の長髪だったらしい。。。ちなみにギターのディック・テイラーは高校時代からミックやキースと友人で、ミックとキースが組んでいたローリング・ストーンズの前身バンドとされるLITTLE BOY BLUE & THE BLUE BOYSのメンバー(リーダー!?)でもあり、ミックに初めてR&Bを教えた人物だとされている。