現在充電期間っぽい感じやけど、さあちょっと休んで充電といこうか!!なんて、
そうは問屋が卸さない。
BO DIDDLEY トリビュートCDの最終マスタリング作業、STRIKESの再発CDのリマスター作業も残っている。他に色々録音依頼も来ていてとても充実している。
充電期間ではなく充実期間としておこう。
しかし、最近、メインで使っている録音ミキサーの調子が悪い。
そう、オレたちがツアーで酷使する機材やらスタジオの機材も充電期間でいろんなメンテが必要なのだ。
50年ほど前の機材達も「もうおじいちゃんやのに今更なんでこんなに酷使させるんや〜」と思ってるやろうな。
まあ、そもそもビンテージ機材はデリケートなもんで、使いっぱなしでも調子がいい!!
...なんていう調子のいい話はない。
まあビンテージ機材といってもオレにとっては新たな発見の宝庫。
オレにとっては最新の機材なんやけど。
トラブルも楽しんでしまうのが"マニアの余裕" やで、と昔、よく行ったオーディオ屋さんに教えられたのでなるべく楽しむようにしている。
しかしミキサーのメンテは大変なので、この際、もっと古いミキサーに入れ替えようかと思い始めた。「更に古いのに入れ替える!!」そう、これが大切なことだ。
しかし入れ替えるにしても、今ある300kgオーバーのミキサーなんか誰がほしがるんやろうか。
数人声をかけてみたが、その大きさと重さで最終的には断られる。
まあ、これはいつものパターンなんでなんてことないが、古いアメ車でも大体このパターンだ。
駐車場...断られる。オイル交換...断られる。メンテ...断られる。女のコに「これ乗るの恥ずかしい」...と断られたこともある。
なのでアメ車に惚れて、思い切って乗り出した頃から、意地をはって自分で修理もしだした。
オイルにプラグ、キャブレーターやら電装計。
失敗しまくったけど、動くと素直に嬉しい。
先日、ケーブルTVで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が放映されていた。
オレの大好きな映画のひとつ。
マイケル・ジェイ・フォックスの代表作やけど、あの映画で一番好きなのはやっぱりドク!!
ドクことエメット・ブラウン役のクリストファー・ロイドは最高に好きな俳優。
(ちなみに彼が出ている「ブラボー火星人2000」も好き)
ドクが開発したタイムマシン車はアメ車のデロリアンがベースになっている。
デロリアンという名前を聞いて、いかにも未来な感じを受けたりするが、
デロリアンは当時、実際に市販されていた車で、ゼネラル・モーターズの元副社長の名前からとらている。
子供の頃に映画を初めて見た時、とにかくあの車がほしくて仕方なかった。
その後、アメリカン・グラフィティを観て一気にアメ車派になってしまう。
映画の中では科学者がタイムマシンを作るという、いかにもデジタルで現代的な要素が大きいのだけど、観て分かる通り、ドクが開発している内容、物は全てアナログなのだ。
"アナログ機材で新しい事"をするというところがオレのスタジオワーク精神にこれまた火をつける訳ですな。
そう、スタジオで白衣を着る行為はアビーロード・マナーでもあり、これまたエメット・ブラウン博士に憧れる自分の表れなのですな!!