先日、下北でDJする前にちょいと仕事で千葉方面にいく。
人と待ち合わせの三茶で時間が持て余したので、さあ、打ちにいくか?
とパチンコ屋に入ろうとしたが、直感でやめた。
出る気がしなかったのである。
まあ、こういう第六感は結構当たるので、レコード屋に足を運んだ。
さあ、エサ箱でも漁るで〜と気合い十分。
エサ箱というと、「釣り??」と思われるけど、レコードコレクターの世界でいうエサ箱はいわゆる、見切り品というか、まあ、処分品が詰め込まれた段ボールコーナーみたいなもんでしょうか。
これがまた面白い。
数百円レベルでいいのがあったりする。
昔に比べれば、その発見率はかなり低くなったけど、今でも「きた〜!!」ってのがたまにある。
ネット上では味わえない楽しさ。
これぞプライスレス。
店に足を運んで、買い物をする。
そんな単純な行為も面倒くさがられる時代のおかげで、世の中から消えた名店もまた多い。
いまや音楽も配信の時代というけど、ピンとこない。
音楽だけあればモノはいらない、ジャケットはいらない、という感じは俺は寂しすぎる。
極端に言うとアンディー・ウォーホールのバナナやクチビルがいらないってことになる。
あんた考え方が古いよー、って言われても、やっぱりそんなんは嫌なんです。
最近は限定...なんやらとかそんなのが多くて、これまたようわからん。
「配信限定!!」ってうたわれても、それは「限定」っていう言葉の使い方を間違えている気がする。
無限に感じる配信を「限定」ってのはなんかおかしい。
まあ逆にそのうち、「CD限定!!」ってなるんかな。
CHESSレコード、シカゴ・ブルースの雄。ジミー・ロジャースのアルバム「シカゴ・バウンド」。
MUDDY WATERS、LITTLE WALTER、OTIS SPANN、WILLIE DIXONにWALTER HOTON等、CHESSファミリーの豪華なメンツで作られた名盤だ。
アメリカ盤はすでにもっているけど、歌詞がほしかったのでこの日本盤をゲット。
昔のブルースのレコードってめっちゃかっこええのよね。
白黒で顔一面のジャケ多くて、ほんでまた今じゃ絶対それ選ばへんやろーっていう写真を使うあたりもナイス。
こちらも日本盤のオムニバス。
今ではやはりブルース=シカゴというのが一般的な図式っぽいが、いやはや、アメリカは広い。
南部こそが本来のアグレッシブで凶器なブルースを持っているかもしれない。
ニートビーツでもカバーしている「JUST A LITTLE BIT」はメンフィスのROSCOE GORDONだし。
そしてこのレコードに入っているLEE DIAMONDがいい。
NEW ORLEANS R&Bの風味がはいって、テンポ感もいいのがこのあたりのサザンR&B。
ブルースのレーベルでかっこいいやつは?と言われるとやっぱりCOBRA RECORDSがはいってくる。名前もかっこいいしね。MAGIC SAMと言えばCOBRAだけど、出身はミシシッピー。32歳でこの世を去ってしまう不世出のブルースマンだ。21DAYS IN JAILはロカビリーのアーチストにも好まれた名曲。ロカッツのLEVI DEXTERなんかもカバーしてる。
別にストレスで髪の毛が白くなったわけではないHEINZ。
60年代のイギリスで超ヒットした「TELSTAR」といえばトルネードス。
そのメンバーであった彼がJOE MEEKのプロデュースのもとでソロに転向。
イギリスのエディ・コクランを目指したわけです。
お世辞にもうまいとはいえない彼ですが、俺は大好きです。
そうJOE MEEKの宇宙的なサウンドにトラッシュガレージな要素を持ち合わせたB級さが最高なんですな。こちらはその昔出ていた海賊盤LP。
の4枚で合計2000円弱。
いい買い物でした。