秋の夜長、本を片手に、読んでは置き、ステレオのCDをとっかえひっかえ、妄想を浮かべ、ニヤリと笑い、思い出したように、ギターを弾いてみたり、そしてふっと、目を閉じ夢の中へ、起きればふらりと目の前のカフェに行き、オムライスを食べて、ゴクゴクッとコーラを飲み干す。隣の犬を撫でて、コーヒーを頼み、空を見上げる。食欲の秋...なんて言うが、オレは全欲の秋だ。時間がオレの欲についていけないので、困り果てている。なので今月からオレは一日を36時間制に変更している。秋は恋の季節。人の出会いも突然やってくる。という訳で、最近、僕らのレコードを出しているレコード会社に一人新しいヤツが入った。恋をしたいが、あいにく男で、それも昔からの知り合いだ。そしていきなり僕らの担当となった。偶然か必然か、昔馴染みのI氏。ヤツには借りもあり、貸しもある。これからの彼との付き合い楽しみだ。来年のプランも交えつつ、酒を交わした。来年はニートビーツも10周年。色んな事がもっと楽しくなればいい。大笑いできれば結構。と、ギターの弦を変えながらロシア5カ年計画の様な事を考えている。そしたら、突然のチャイム、"ピンポーン"。"宅急便でーす"。よ、待ってました。なんとドラムセットが届きました。先日、言っていた66年のラディッグのセット!!ではなく、65年のラディッグのレッドスパークルのセット。ふふふ、秘密の取引で手に入れた代物。という訳で、我がスタジオにはドラムが2セットも装備される事になります。あいにくオレは叩けません。なので、シャローに全部任せます。