大阪に来るとやはり馴染みの所に立ち寄りたくなる。
まずはいつものカレー屋に行っとくか。
(って、ほんまカレーばっかり食べてるなあ。昨日も食べたなあ)
店に行くと、おばさんがいつも言う。
「お帰りなさい」
いつだったか、友達と食べてる途中に雨が降ってきた。
当たり前の様に、傘を全員分用意してくれた。
すぐ返しにくるわ、って言ったら、
「次困ってる人に貸したらええ。それがほんまのリサイクル〜」
と言ってはりました。
いつだったか、食べてる時に財布を忘れた事に気づいて、
謝ると、「いつでもいいから」とニコニコしていた。
いつだったか、食べてる時にやたら、「サービス!、サービス!」
と言って、サラダやデザートをどんどん出してきた。
その後、「ところで、私の娘とお見合いせーへん??」と、
急に、それもちょっと真剣に言ってきた。
おばちゃんは娘の性格、職業、スタイルを細かく説明した。
娘さんと会った事も無いのに、オレは娘さんの友達の事まで知っている。
「おばちゃんなあ、ずっと前から思っててん。ほんま絶対、合うと思うねん」
と言い切る。
ずっと前...っていつやねん。
そんなたってへんで。
どっちかいうたら最近やと思うねんけど。
そんな根拠の無い自信の街。
そんな記憶があいまいな最高の街。
大阪がやっぱり好きやねんなあ。
梅雨か。
また傘忘れたら貸してもらおか。