久々の休みはそれなりに忙しい。まずは旅先で買ってきたレコード達に針を落とす。SONNY BOY WILLIAMSONにCARTER BROTHERS、PROFESSOR LONGHAIRにTIM HARDIN、LOVE SCULPTUREに懐かしのMOTT...オレは雑食。なんでも食うぜー!!とビールと柿の種(ちょい辛いヤツをセレクト)を片手に、ギターを片手に、何本手があっても足りない。いっその事、HOUND DOG TAYLORみたいに指が6本ほしい。あー忙しい忙しい。少し酔っぱらって、次はたまったDVDへ...とりあえず映画だ! 映画だ!という訳で「パンチドランク・ラブ」を観賞。アダム・サンドラーなんかが出てて、確かカンヌかなんかで賞をとっていた。不器用な男の、真直ぐな恋愛映画。大丈夫大丈夫!!とろけるようなロマンスではないので。ラブな映画はとろけるヤツよりとぼけてるヤツがワタクシ大好物。なかなか面白かったなあ...と次へ次へ。オレはロックンロールの超特急に乗りたいぜ!という訳で「FESTIVAL EXPRESS」を観賞。これ劇場に観に行けなかったのでDVD化を期待していたのだ。オレの欲望のメインはJANIS JOPLINとFLYING BURRITO BROTHERS(以下F.B.B)。F.B.Bはグラム・パーソンズが抜けたあとなので、ちょいと残念だが、「LAZY DAY」が大好きな1曲なのでOKです。THE BANDやらGRATEFUL DEADももちろん、ウッドストックの感触そのままのSHA NA NAも元気でよろしい。いわゆる向こうの1970年のフェスの模様だけど、まあウッドストックとは少し違っている。主催者の主旨は変わらなくてもちょいと違う。列車を借り切ってカナダを横断。4カ所でフェスを開く。ほんでもって、ライブより重要なのが移動中ってことで、車内でセッション大会、酒が切れたからといって、無理矢理列車を停めて、酒屋から強奪に近い形で酒を買占めて、乱痴気騒ぎ。おなじバンドマンとしてこの楽しさ想像以上に期待大。しかし日本ではまず無理です。まあ言えば、ブルートレイン借り切って、大阪あたりで酒が切れて、無理矢理、新今宮で列車を停めて、玉出スーパーあたりの酒を買占め、ダイコクドラッグでいい薬出しなさいよ!!と強奪して、食堂車でパーティーをするという事です。主催者とバンドが何をしたいか??このクエスチョンの原点といえる「FESTIVAL EXPRESS」。自分達が楽しむためにする。ビジネスにならなくても中止しない。ただで入れろ!!という観客のために緊急でフリーコンサートを開く。いまでは出来ないことだろーなあ。今では日本にはいろんなフェスがあるけど、こういう原点フェスがあった事をこれ観て感じてほしいなあと思う今日この頃。そして話はJANISに...このフェスが開催された年、1970年にJANISはランドマーク・ホテルの一室でタバコと小銭を握りしめたまま死んでしまうのだけど、最後の年のこのライブは貴重。遺作として有名な「PEARL」に入っている「CRY BABY」とETTA JAMESのカバー「TELL ME」なんかが観れるが、「CRY BABY」のイントロの彼女のシャウトには鳥肌、涙ものだ。オレは超JANIS LOVERなのだ。彼女は一般的な美人ではないが、写真や映像で観る事が出来る一瞬の笑顔はその辺のアイドルや女優よりよっぽどかわいくて綺麗だと思う。丸いサングラスの奥の目はとってもピュアだし。しかし、ステージでは性別を超越している。女を捨てているのではなく、男女を超えているのだ。3年後にはGRATEFUL DEADのロン・マッカーナンも死んじゃうし、ジェリー・ガルシアももういない。この映画は確実に70S最高のノンストップパーティ映像だと思う!!さあて「CHEAP THRILLS」でも聴いて寝よーっと。夏の終わりに「SUMMER TIME」か。