オレとしたことが。。。
ここ数週間、キミと会っていなかった。
冷静であるはずのオレが、久しぶりにキミと会って、一瞬で恋におちてしまった。
なんだか数週間前のキミとは全く違うのだ。
気まぐれ仔猫の様になかなか言う事をきかないその意地悪さにオレはまんまとやられてしまった。
キミと向かいあったあの緊張感。
オレの熱い心でキミを溶かしていくあの高揚感。
離れていた絆が繋がる時、一瞬煙がたち、あたり一面は霧の様。
この世のものとは思えぬあの香り。
これは恋なのか。
それとも夢なんやろか。
なあ。半田さん。
なんとか言ってくれよー、半田さ〜ん!!!。。。
で、遠くを見つめている。。。と火傷するので、慎重に作業するのが半田(ハンダ)付け作業です。スタジオのエンジニア作業をする時の基本作業の一つですな。これがやりだすとはまるんですなあ。
もう何時間でも溶かし続けれますね。はい。
いやもうなんかおかしいですね。オレ。
思春期の恋心爆発ですね。
でもね、ハンダをなめたらあきませんよ。
秋葉原とかに行くと、それはもう色んなハンダゴテやら、便利道具があって、高校の技術の時間に使ったコテとは比べもんになりませんもん。
店のポップには高級ハンダ!!とか、プロ御用達!!(そのプロに会ってみたい...うーむ、半田プロか。なんかゴルファーっぽいな)とか、製品支持率90%(それって何人なん??)とか、まあ、色々売り文句も書かれてまして。
どうせやったら夜中の通販でやってくれへんかな。
『はい。今日はお得な高級ハンダセットのご紹介です』
「あー、ワタシ、高校の時から技術の授業でハンダ付けが苦手で苦手で困ってたんです」
『そんなあなたに最適、ほらこのコテを使うと、ほら、一瞬でハンダが溶けていきますよー、ほら簡単に溶けて気持ち最高でしょう。燃えて萌えるとはこのことですね』
「わー、ほんとだ。日頃忙しい人でもこれなら寝る前に読書するみたいに気軽にできちゃいますね」
『あ、まさにそうなんです。なんとこのハンダ、溶けるとフローラルな香りが広がり、アロマテラピー効果も実証されていて、安眠ハンダと呼ばれているくらいなんです』
「わー、朝の目覚めもよくなりそうですね〜」
『はい、もっと目覚めを良くさせて頂くために、今回はハンダの成分であるスズ殻入りの安眠枕もお付けして、このお値段!!』
『そして更に!! 今ご注文頂くと高枝切りばさみももれなくセット!!」....
これは、買うやろ〜。
いや、買わへんな。
うん。買わへん。
最初は普通のハンダを使って作業してたんですが、ハンダの材質で音質が変わる!!というマニアなオッサンから勧められて、こないだ、ビンテージ・ハンダを購入したんです。
製品名が「DUTCH BOY」。
結構高かったなあ。
おそらく、4、50年程前のものです。
ていうか、名前凄いな。
「ダッチ・ボーイ」って、なんやねん。
で、使ってみると、これが、なかなか溶けにくくて作業が難しい。
いやあ。やはりビンテージ。
気まぐれ仔猫とはまさにこの事です。
ええ意味で味があるなあ。
ええ音になることにしとこ。
そうしとこ。
そういや、前にMR.GULLYとパソコンで遊んでたとき、オークションでビンテージ・ハンダを探したら、ある売り主の説明がめっちゃおもろかった。
「...当方、一生分のハンダを確保しましたので、今回特別にお譲りいたします....」
一生分ってどんだけ〜ッ(ちょっと古いけど語尾上げ気味ね)
わ、もしかしてそのお方こそ...
半田プロやったんか!?