来週、ロッド・スチュワートが来日。
大阪、東京と観に行く予定。
ロッドというとオオカミヘア(ニートもそんな時期あったようななかったような。ま、それはさておき...)にド派手な衣装に酒と女という典型的ロックスタースタイルを70年代にやってのけた人ですが、世の中、派手にやると、派手な面しか受け取ってもらえないパターンが多いもんです。
個人的にはロッドのド派手な一面より、曲自体のセンスがめっちゃ好きです。
イギリスからアメリカにうつった時期はアメリカンロックな感じが強すぎて好みとははずれた印象だけどそれでも名曲は多い。高校の時、合唱の授業でアイ・アム・セイリングが課題曲だったこともあるし。
1969年からロッドはFACESをやっていて、いわゆる70S BRITISH ROCK全盛期の名バンドと言われてる。FACESは武道館にも来てるしね。74年なので、ストーンズの初来日の武道館が実現していれば当時の日本はめっちゃ凄いことになっている。ロッドは派手なマイクアクションにサッカーボールを蹴飛ばして、ロン・ウッドはルーズでファットなギター、初期ベースはロニー・レイン、後期は山内テツ。R&Bオルガンをきめるイアン・マクレガンに大きなビートを刻むケニー・ジョーンズ。元々SMALL FACESからスティーブ・マリオットが脱退し、途方に暮れたメンバーにJEFF BECK GROUPだったロンとロッドが加わり、FACESへ。SMALL FACESはその名の通り、メンバー全員小柄だったからという理由があったようで、もはやロンとロッドは小柄ではないだろうという理由でバンド名からSMALLをはずしたとか。周りがよく分からないままバンドがスタートしたことも重なり、FACESのファーストアルバム、FIRST STEPは間違えてSMALL FACES名義で初回はプレスされてしまっている。こないだ、この頃の初期FACESのヨーロッパのTV出演時のビデオを改めて観てたらやっぱり凄かった。めっちゃ黒い!!ブルース、R&Bを歌い上げるロッドに、スライドギターばりばりのロン。、MODS BASS王子ロニー・レーンも激しいし。全員かなり泥酔してるにも関わらずグルーブが凄いなあと。元祖酔いどれバンドの異名をとるだけあるなあ。で、ロッドは同時にソロも並行してやっていて、この頃のソロ作品はどれも最高ですわなあ。英国トラディショナルソングや英国フォークを取り入れた曲の数々。ティム・ハーディンやキャット・スティーブンスなんかもすすんで取り入れてる。名曲「マギー・メイ」は大ヒットしたけど当初はB面曲。童貞喪失を歌った曲だと一部では批判を受けたみたいやけどこれは完全に純愛ソング。実際ロッドの実体験だそうで。メロディも泣ける。ロッドも後に再カバーしたがFACES時代のロニー・レーンの名曲「ウー・ラ・ラ」(FACESではロンがボーカル)も最高やし。今度の来日はロック公演としているけど、「HANDBAGS AND GLADRAGS」やポーグスもやっている「DIRTY OLD TOWN」とかやってくれへんかなあ。しかし、80年代あたりの日本盤シングルの邦題はセクシー路線まっしぐらでおもろいです。好きなやつは「TONIGHT 'S THE NIGHT」。
邦題「今夜きめよう」。
ヒャー、なんかかっこよろしなあ。
なんや、ガウン着て、赤ワインですなあ。
女性はちょっと高めのほっそい長いタバコ吸うてるかんじ。
どうでもええ話やけど、洋画観てて、風呂のシーンで、俳優が石けんの泡だらけの状態で、風呂からでて、そのままガウンはおるとこがある。あれ、めっちゃ気持ちが落ち着かへん。「こらこら、なんで流さへんのやー!!」って絶対TV向かって言いますからオレ。
邦題「今夜は流そう」。
ほらほらあなたはねむたくなーる。
今夜きめたくなーる。
の、若かりし頃のロッドさん。
60年代は超BRITISH BEAT、モッズシーンの名ボーカルでした。
ロッド・ザ・モッドと呼ばれてたくらいです。
あと、FACES時代、お客さんがタータンチェックのマフラーを振り上げ、ロッドがサッカーボールをステージから蹴るのがライブ中の習慣でしたが、
それを見るとロッドはスコットランド出身!?と思われがちですが、生まれたのは実はロンドン。両親がスコットランド人なのです。