昨日の大地震。
我々ニートビーツは全員無事でした。
丁度、全員が集合してライブハウスに向かう途中でした。
都内も揺れがひどく、街自体が混乱していて、6時間以上も車の中にいました。
携帯電話もほぼ不通、交通はストップ。ほとんど情報が入ってこないという状況でした。
阪神大震災も体験したので、被災が大きい地域は想像を絶する状況だと思います。
ツアーでよく行く地域もあるので、各地方の方々が心配です。
とにかくみんな無事であることを祈ります。
言葉では解決できないのですが、みなさん頑張って欲しいです。
ただただそう願うばかり。
海を渡ってきたES-355を緊急に調整して、早速ライブで弾いてみた。
まだ状態は100%じゃないかもしれないが、とにかく、歴史を感じた。
そうか、だからチャック・ベリーはこういうフレーズを弾くんや。
そうか、だからB.B.キングがあんな気持ち良さそうなチョーキングプレイをするんや。
という感じで。
なんとなく心がいっぱいになったな。
そう、ワイドレンジにいくには、とにかく本物を実感することや。
それも、早ければ早いほどいい!!と再認識した感じ。
そして、本物を実感できた人は、それを持つだけで終わらしてはいけないと思う。
高価な物を家に飾って、俺、あれを持ってるんだぜ〜、では終わらせたくはない。
死んだときにはこう墓に刻んでくれ。
「過去の遺産を未来に語り継いだ男」と、ワイドレンジなキース・リチャーズも言っている。
先日、雪の残る朝。
チャイムがなって、玄関のドアを開けると、宅配便の人がいた。
海外からの荷物です、と大きな段ボール箱を抱えていた。
段ボールを開けると、赤いギターが入っていた。
GIBSON ES-355だった。
本当に来て、びっくりした。
アメリカの友人が持っていたギター。
彼はもういないけど、赤いギターは魂と共に海を渡ってきた。
おまえにふさわしいギターだ、と送ってくれたような気がしてとても感動している。
ケースを開けると、ギターが目覚めて「あ〜、長旅だったぜ。お前と会うのも久々だな。ここが俺の新しい住み家か。これからよろしくな。」と言っている気がした。
早速、抱えて弾いてみる。
50年程前のものとは思えない完璧な素材と作り。
そして15年以上前の最初に持った感覚がある。
「俺はもうそろそろ50歳だが、まだまだいける。すこし体はなまっているけどな。」
そんな感じだった。
今、早速、調整をする準備をしている。
リフレッシュしたあとは、俺とステージに上がるのだ。
ギターが届いたことをアメリカの家族の方に連絡した。
「無事届いてよかった...」と返事が来た。
最後に粋な文章が書かれていた。
「おじさんと私たちはチャック・ベリーやキース・リチャーズではなく、あなたを選んだの」
よし、わかった。
こうなったら、この先は俺との旅に付き合ってもらおう。
ライブも撮影もひとまず終了。
そういえば、撮影前日にギターウルフのユウジから、
急な「飲みましょうよ~」の誘いで、ウチに招いて酒盛り。
結局朝方まで続いてしまった。
ギターウルフには特別な思い入れがある。
セイジさんから、突然直接電話があって、ライブを一緒にしようと誘われたのが、
約10年前。「男」のバンドマンを連想するなら、必ずセイジさんが頭に浮かぶ。
あの人の宇宙人ぶりは全くいまも変わらず、狼はずっと吠えている。
最初、ユウジと会ったとき、どこの不良のガキよ!?な感じだったけど(笑)。
今は狼の目をしてるなあ。
まっすぐに吠えてる気がするな。
ビリーくんも喜んでると思うなあ。
ビリーくんは、近所に住んでいたので、たまに遭遇してた。
今もばったり会うんじゃないか、とも思う。
ある夏の日、ばったりと会って「真鍋くん、暇??今からビール飲もう」と真っ昼間から公園で飲んだのをとてもよく覚えている。
最近、ウッドベースも練習してる、というユウジにロカビリーを詰め込んだ大全集CDを渡した。
セイジさんがステージ上のお客さんにピックを手渡すように魂を込めて渡したぜ。
またいっしょにやりたいな~ギターウルフ!!。